リフォームとリノベーションの違いとは?わかりやすく解説します。

近年、「リノベーション」という言葉を耳にする機会が増え、年々その注目度が高まっています。
しかし、業界団体である「一般社団法人リノベーション協議会」が設立されたのは2009年と歴史は浅い。
また、「リノベーション」と似たような意味で使われる「リフォーム」という言葉がありますが、その違いはあいまいなまま使われることが多いと思います。
そこで、ここでは「リノベーション」と「リフォーム」の違いについてご説明します。

けい
けい

リフォームとリノベーションの違いってあまり意識したことなかったわ。

目次

リフォームとは

  • 一般的に「リフォーム」とは、老朽化した建物を新築の状態に戻すことをいいます。
  •  英語のreform は「改心する、改正する」もしくは広く「作り直す」の意であり、日本語の「住宅リフォーム」に相当する語は renovation、refurbishです。住宅リフォームという意味で使うのは和製英語となります。
  • 「リフォーム」という言葉は、「建物の状態を新築時の状態にに戻すための機能回復」として使われることが多く、水回り(キッチン、浴槽等の設備補修、壁紙張替え、増築などがリフォームに該当します。

リノベーションとは

画像出典 https://hikarinobe.com/
  • 「リノベーション」とは、既存の建物に大規模な工事を行うことで、性能の向上や価値を高めたりするという意味で使われます。なお、英語のrenovationは建物の改修を意味しています。
  • 具体的には、間取りを変更して、広々としたリビングダイニングキッチンにしたり、マンションの例でいうと、お風呂をバルコニーに面した位置に変更するビューバスなどが「リノベーション」にあたります。
  • このような違いから、部分的な改修を行うリフォームに比べて、工事の規模が大きいことが特長といえます。

リフォームとリノベーションのメリット・デメリット

リフォームのメリットとデメリット

リフォームのメリット

  • リフォームは一部のみの工事で済むため、一般的にリノベーションに比べて工事期間が短い。
  • 工事の規模が比較的小さいため、リノベーションに比べて安価であることが多い。
  • 工事期間が短く規模も小さいため、仮住まいを用意する必要もない。
  • 水回りの設備補修や壁紙の張替えなど、完成をイメージしやすい。

リフォームのデメリット

  • リフォームはあくまで住宅の一部の原状回復であるため、間取りなどは変更できません。
  • リフォームで内装・外装や、表面的な工事はリフォームで対応可能ですが、内部構造を強化するといった改修をリフォームの範囲で行うと、リノベーションに比べて費用が高くなります。
けい
けい

比較的費用が安く工事期間も短いのね。

リノベーションのメリット・デメリット

リノベーションのメリット

  • 中古住宅を購入してリノベーションすると、新築よりも費用を抑えることができます。
  • リノベーションは、間取りや壁紙、床、照明、キッチン、トイレ、バスなど、自分で選択していくことができるため、こだわりのオリジナル空間を作り出すことができます。
  • 中古住宅は新築に比べてどこでも売りに出ていることに加え、物件価格も安価であることから新築では購入できないエリアも対象となるため、居住エリアの選択肢は広いと言えます。
  • 物件の築年数が古くても、リノベーションを実施することで物件の資産価値の向上も期待できる。

リノベーションのデメリット

  • リノベーションの費用は、見積もりを依頼し、丁寧に説明をしてもらわないと、わかりにくいことが多いので注意が必要です。
  • 物件選びからプランニング、工事と暮らし始めるまでに時間がかかる。
  • リノベーションでは、住宅ローンは利用できないため、ローンを組む際には金利の高いリフォームローンなどを組む必要があります。
  • リノベーションの費用は、規模が大きいためわかりにくいことが多いです。
  • 中古住宅では耐震化が必要なケースや構造上撤去できない壁などがあるケースもあるため、専門家の知識が必要となる。
けい
けい

大規模な改修によって、より理想の住まいを手に入れられるのね!
でも
工事規模が大きくお金がかかるから、よく考えて進める必要があるわね。

まとめ

「リノベーション」、「リフォーム」の違いはおわかりいただけましたでしょうか?
「リノベーション」と「リフォーム」では目的が異なるため、費用・工事規模・工期が変わってくるので、中古マンションを購入して「リノベーション」をする場合と「リフォーム」をする場合では、工事業者との契約の時期や手続きの進め方が全く異なることがわかります。

「リノベーション」では、中古マンションを探す時点から工事業者と契約して進めることが必要となりますが、比較的規模が小さく費用が少ない「リフォーム」は、中古マンション購入後に契約で十分に間に合うことがわかります。

理想の暮らしをしっかりと把握して、ご自身のライフスタイルにあった「リノベーション」または「リフォーム」を選んで、より快適な暮らしの実現にお役に立てればと思います。

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